まめっちょスタッフ研修をしました

まめっちょスタッフ研修

11月4日(火)10:00〜13:00
参加は7名。
・佐々木さん 元保育士 自らサークルを運営
・吉山さん もとまめっちょ参加者、現在は風の子会員
・山田さん ポップチャイルドの講師
・青山さん 浜北から シュタイナーの会
・可知さん 元保育士 何かしたいと思っていた
・渡邊さん 元自然学校参加者 3人の子どもを育てるベテラン
・大森さん まめっちょをサークルとして立ち上げた言い出しっぺ

伝え切れなかったことも、加えて報告します。テーマは「幼児期における自然体験の必要〜私たちのしている活動の大切な意味〜」です。最初は、らいおんの雑談(前ふり)からはじまり、本題の「生命力と食 らいおんの北海道体験から」へ。

・生命力と食 らいおんの北海道体験から
有機農家での体験がらいおんの「みやこだ自然学校」をはじめるきっかけになっています。積丹半島の高野さんの家でお世話になりながら、夜明け前から起き、夕暮れまで働きました。雄大な積丹岳と広がる牧草地、薮からタカが野ネズミを捕まえて飛び立ち、外のティピーで寝ているとキツネの足音が聞こえる。夜空には天の川が広がり、星の光で影ができる。真直ぐに届く日の光を受けて、野菜のはっぱがきらきら光る。もぎたてのトマトを食べて、自分の体になることを感じ、毎日、とうもろしやかぼちゃを食べて飽きることもない・・。それはきっと、生命力があるから。おいしく残さず食べてあげることが、その命に報いることだと感じていました。そして、自然と食が生命力と人間らしい心を取り戻すことを実感しました。

・ヒトがヒトになる過程と人類史
胎児が魚類、は虫類と成長することを「固体発生は系統発生を繰り返す」と表現しています。それは、生まれた時から歩き出すまでも同様です。はいはいはは虫類の動きと同じ。「はいはいがしっかりできないと、後の運動能力に影響する」と、山田さん。人類は人間に至るまでの段階をしっかりと踏んでこそ、ヒトはヒトになれます。赤ちゃんが、他の動物と比べて未熟なうちに誕生するのは、環境に適応するため、言語能力を得るためには言葉かけが必要であること、それらを保証するのが愛情(庇護)です。「生と死」をテーマとする通過儀礼(イニシエーション)の10才頃までが大切で、特に3才頃までの働きかけや環境が重要です。
人類史をひも解くと、子どもは女性たちの集団で育てられ、通過儀礼を経て、女性の集団か男の集団へ帰属しました。そうした時代が随分と長くあったようです。子どもたちは部族の宝物です。男たちもまた、子どもたちを大切にしたでしょう。まめっちょでは、いろいろな年齢の女性たちの集団で、幼児さんと関わるカタチがいいのではと考えているのは、そうした民俗学的な理由があるからです。男は必要に応じて力仕事をして、その後ろ姿を見せていく。らいおんはそうしたスタンスで参加しています。幼児さんにとって、夏休みの父親参加はとてもいい影響があると思っています。

・自然の多様性と五感への刺激
室内で買ってきた食材で調理をするのと、野外で畑で収穫したものを火で調理するのでは、使う五感と刺激の量と質が、圧倒的に違います。室内で季節感を感じることは少ないけれど、風景や気温、雨に風、生き物たちなど自然は絶えず変化しています。子どもの頃、五感をたくさん使うことが感性を育てます。豊かな感性は、後々、直感やひらめき、発想力へとつながっていきます。理系でも文系でもアート系でも、豊かな感性が必要です。
乳児の時代、生の刺激だけを受け入れるようです。ビデオでいくら中国語のおねいさんが話しかけても、その撥音を認識していないのに、生のおねいさんが話しかけるとちゃんと認識したという結果があります。たぶん、バーチャルなものでは成長しないようになっているのだと思います。「見る、聞く」だけではなく、触る、食べるなどの五感も同じなのではないかと考えています。生の自然こそ、幼児さんの成長にとって、本当に必要な刺激なのです。特に五感のうち生きるために必要な味覚は、生命力のある野菜から得てこそ、本物の刺激になると考えています。

・味覚は3歳までに決まる
マクドナルドの販売戦略は「3歳までの子どもが食べたものは一生、食べ続ける」というもの。レストランのキッズメニューも、どう見ても栄養バランスがいいとは言えません。背景には肉の消費を増やしたいアメリカの食糧戦略がありますが、日本人の小腸は長く、植物性の食べ物に向いています。戦前までは野菜と魚が中心の食スタイルでした。縄文人も肉食ではなく、どんぐりなどが主食でした。マタギのように狩りをする時期を決めて、将来の食糧がなくならないように掟を作っていたと思います。ちなみにマタギのクマ狩りは冬眠から覚めて1週間だそうです。
この「3歳までの子どもが食べたものは一生、食べ続ける」は、逆に言えば、本物の野菜を食べていれば、体にいいもの、体に悪いものが体の感覚として身に付くことも意味しています。まめっちょで、無農薬・無肥料の自然農法に近い野菜を作っているのは、そういう大切な意味があるからです。

・安全確保のために
子どもに寄り添うようにすれば、自然とスタッフ-子ども-親の関係ができます。スタッフと親が話し込んで、子どもたちから目が離れることが、一番、危険な状態です。3歳ぐらいの子どもは行動が予測できず、ある程度の運動能力もあるので、どこかへ行ってしまうかも知れません。子どもたちに目配りしてください。らいおんも、3歳の時、ひとりで遊んでいて汽車にひかれそうになったことがあります。(近所の貸屋のおばあちゃん談)スタッフ-子ども-親の関係をつくることで、子どもに意識を持ちつつ、話しもできます。スタッフは子どもと関わることがメインの仕事です。よろしくお願いします。

その後、交流タイム。関わることになったきっかけや思い。それぞれが抱えているものも話してもらい、らいおんは、スタッフと自分が今、ここに在ることがとても、縁というか、必然というか不思議な感覚を覚えました。

薪のセットの仕方を簡単にレクチャーしスパを茹で、ミートソースを温めて食事。8人で1kg茹でたから、みんな結構、食べてくれたようです。ミートソースはらいおん自家製、3日煮込んだもの。好評で良かったです。


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